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季節が良いせいか、無防備に開け放しになったままのドアから室内へ進む。室内は木の香りがふんだんにあふれており、非常に心地良い。また、一つ一つが丁寧な作りになっていることがよく判る。
ふと壁を見るとセンスの良いクロスに驚く。環境に優しいこだわりのインテリアを提案することで有名なM氏の作品だ。さらにその壁には大きな風景画がかけられている。この村に居る唯一のイラストレーターによるリトグラフだ。
部屋の中央に存在感たっぷりの大きなムクのテーブルに圧倒される。家具デザイナーのA氏の作品だ。同氏の作品の椅子に座る。落ち着いたブラウンの固い木材を使用し、どっしりとした質感が何とも心地良い。テーブルの上には、この村の花畑で摘まれた野草と切り花が美しくディスプレイされている。
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"摘んできた無農薬野菜のほうれん草のクリームパスタ"
"昔の味がする肉厚トマトのサラダ"
"さっき生まれた玉子のプレーンオムレツ"
思わず、唸る。これがS氏が言っていた、最高の食材なのだろう。
また、野菜の作者はB氏・C氏、玉子の作者はD氏と書かれてあった。彼らは皆、この敷地内の養鶏所や畑の運営者たちだ。ここでは皆、生産者はアーチストで作者なのだという考えは、製品に対する自信なのだそうだ。
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